稽古場に入る時に一礼して入ります。
これは世俗から聖域に入る時の心の切り替えでもあります。
稽古場は心を鍛える神聖な場所と考えています。
よく「道場」と言いますが、元々は仏道を修行するところという意味だそうです。
私はそこがどんな場所であれ、そこを理屈抜きで身の引き締まる雰囲気、自然と頭の下がる雰囲気にするのはそこで稽古する方たちであると思っています。
普段着から稽古着に着替えると同時に、世俗の地位や名誉を脱ぎ捨て、貧富も学歴も脱ぎ捨て、恨みやイライラも脱ぎ捨てる。
あとは無心になって、まさに「真剣」に居合三昧です。
ただし、一時間半。
有限だからこそ楽しい時間。
手塚治虫の漫画のテーマはメタモルフォーゼだそうですが、まさに一時間半はメタモルフォーゼするわけです。
こんなことをいっていたら娘に「それはコスプレ」だそうです・・・(笑)