取るということ(S)

人体の真ん中をあたかも点や線と想定して稽古する。
ではなぜ想定するのかと考えてみた。

一、人体の弱点(急所)がライン上にあるために守る必要がある。また攻撃の際、相手の正中を取ることで相手を剋する契機となる。
二、敵に正中線を抑えられると力が分散させられ思うように発揮することができなくなる。逆に正中線を抑えることができたならば最小の力で剋することができる。

上記を日々の稽古に当てはめてみると、斬り終わりは切っ先を敵につける。万が一、切っ先が外れたらすぐ敵につける。
これも常に敵の正中を取りにいっているかというところがポイントとなる。

そうすれば、敵を仮想する居合であっても「斬る意識」を持つことに多少の助けになるのかなと思う。

意識というのはとても大切です。

気の正体はこれではないかと思う今日この頃です。

(S)