異論はあるかもしれませんが、大ざっぱに言うと竹刀の重さは約500g、野球のバットの重さは約900g、真剣の重さは約1000g。
ちなみに私の刀は1300gです。
剣道という競技スポーツで竹刀を振るのとは違って真剣は筋力だけで振り回すと身体を壊します。
野球のバットは真剣の重さに近いですが、普通は両腕を使って振りますね。
しかも野球はバッターボックスという限られたスペースで、一定の範囲に飛んでくる球を打ち返すためだけに振るわけです。
可動範囲が大きく違います。
真剣の場合は片腕でも振ります。かつ振る方向は縦横無尽です。
ではこの重い真剣をどうやってコントロールするのか?
剣道のような動きには成らないことは容易に想像がつきますね。
また真剣勝負の場合は試合とは違って制限時間はありませんから、上段の構えなどは厳しいでしょう。
中段もどうでしょう。
更に走るとなるといずれも厳しい構えになるかもしれません。
ではどんな構えがいいのでしょうか?
八双や脇構えなどはどうでしょう。
剣道では有り得ない構えです。
やはり私たちが稽古しているものは剣道とは似て非なるものなのかもしれません。