先日、ユニクロの海外進出のドキュメンタリー番組をやってました。
最貧国の一つであるバングラデシュに出店する困難を描いていましたが、
印象的なシーンがありました。
市場調査をして自信を持ってメイン商品にした女性用カジュアルが
売れないのです。
ユニクロは再度、市場調査をします。
すると、カジュアルな洋服には抵抗があり、やはり民族衣装への
こだわりが強いことがわかります。
若い女性はインタビューでこんなことを言ってました。
「子供はカジュアルな洋服でもいいんです。
しかし責任ある大人は民族衣装なんです。」
民族衣装にこだわる姿に感心しました。
「だから経済発展しないんだ」
そういう意地悪を言う方もいるかも知れません。
しかし逆に経済論理や利便性に支配されてしまった「民族」って
何なのかと考えさせられました。
伝統は特別な日や特別な人にあるものではなく、普通の人の日常の中にこそ
あるべきものなのではないかと自問自答します。
番組の最後にはあのカジュアルウェアのユニクロが方針転換し、
バングラデシュでは民族衣装を基本にすえた開発を進める
話し合いをする場面で終わってました。
良き伝統を受け継いで行きたいものです。