体調を崩して間が開いてしまいました。
流行のインフルエンザではありませんよ(笑)
今回も五輪書の3です。
今回は風の巻です。
「他流に太刀数多きこと」
太刀数あまたにして人に伝ふること、道を売りものに仕立てて、
太刀数多く知りたると、初心者の者に深く思はせむためなるべし。
これ兵法に嫌う心なり。
そのゆえは、人を斬ることいろいろあると思ふところ、迷ふ心なり。
中略
突くぞ、薙ぐぞといふよりほかはなし。
中略
人を斬るに、捩(ね)ぢて斬られず、捻り斬られず。跳びて斬られず、
かつて役に立たざることなり。
身なりも心も直ぐにして、敵をひづませ、歪ませて、敵の心の捩ぢ、捻るところを勝つこと肝要なり。
私の解釈は以下のとおりです。
太刀数の多い流派は商売の流派である。
数を多く知っていると初心者に思わせるためである。
人を斬るのに変わった手立てはない。
突きと斬るだけだ。
身体を捩じったり、手をくねり上げたり、跳んで斬ることは
できない。
姿勢も心も真っ直ぐにして、敵の方の身体を曲げ、歪ませることで
勝つことである。
ただ武蔵は以下とも言ってます。
五方とて五つの数はあるべきものなり。
まあ太刀数は五方として五つあれば十分である。