梅が見頃です。
私は桜も好きですが、どちらかといえば梅派ですねえ。
梅は咲き始めが一番美しい。
桜のように散り際が美しいのとは異なります。
梅が一輪一輪とゆっくりと咲いていく、そんな姿に気品を感じます。
しかし、そんな可憐な花をつける枝は龍のような姿をしています。
のたうつようにくねり、曲がり、複雑なシルエットを生み出しています。
肌もゴツゴツして、苔なんか生えていたりします。
威厳ある老木に可憐な花。
そんなアンバランスが良いです。
そして香り。加えて実も頂ける(笑)
五感の楽しみが多いのも魅力です。
尾形光琳の「紅白梅図屏風」のように老木の白梅と若木の紅梅を
めでながらその間を歩き、川のような時の流れを感じる。
梅はあくまでも静かにそこにある。
若い頃は散る桜に心を奪われましたが、今は梅に心を癒やされます。
年ですかねえ(笑)