NHKの「軍師官兵衞」を見ていて、おっと思った場面がありました。
庭先での剣術の素振り稽古が巻打ちになっていたのです。
普通の剣道の素振りとはちょっと違います。
戦国時代の剣術は甲冑を着けた武者の剣術であるために
兜を着けたことを前提にした素振りになります。
兜をかぶった状態では頭上に真っ直ぐに振りかぶることは出来ません。
そこで兜をさけて振りかぶり、打ち下ろします。
それが巻打ちです。
甲冑を着けた戦いでは狙いどころは甲冑では防御出来ない部位
(喉や脇、拳、股間など)になります。
その後は小具足となり、さらに江戸時代では具足類を着けない
素肌武者の剣術に変わります。
この防具の変化に応じて剣術も変わります。
兜を着けている相手に頭は打ちませんよね。
さすがはNHKさん。時代考証はシッカリしてます。
ちなみに剣道の場合は防具のある部位を打つわけですが、
昔は顔面を突く「刺し面」といった一本もあったと聞いてます。
もしスネにも防具を着けていたら
「おスネ一本!」なんてあったかも知れません(^。^;)