居合をやっていると言うと必ず聞かれることがあります。
「真剣は持ってますか?」
「はい」
「でも稽古は真剣ではないですよね?」
「いえ、真剣で稽古します。」
「え~ケガしませんか?」
「お陰様で今まで大きなケガはしていません。」
「危ないのに何で真剣で稽古するんですか・・・?」
身体操作の稽古ということだけを考えると確かに安全な模造刀の方が良いでしょう。
静稽会も木刀での稽古もします。
もっと安全性の高い竹刀の方がさらに良いかもしれません。
しかし「身体」よりも「気」の方がくたくたになる真剣稽古に意味を見いだしています。
居合は「スポーツ」じゃあない。
以前にそんなことを書きました。
そもそも刀は斬るもの。
その斬れる刀を扱うのが居合。
自分の刀は敵も斬りますが、自分にも刃を向けます。
その刃からまず自分を守る必要があります。
だからまず自分の刀から自分を守る稽古をする。
刃がついているかいないかは大きな違いです。
本来の姿で居合をしたい。
居合は柔道や剣道のような「スポーツ」になって欲しくない。
必ず聞かれる質問にこんな風に答えています。
*真剣稽古はあくまで自由意志です。強制はしておりません。
加えて初心者の方は会が許可するまで模造刀や木刀での稽古を
お願いしております。