最近、寒い日が続いていますね。
一本のマフラーのありがたさを身にしみる今日この頃です。
マフラーはなぜあんなに小さく、単純な構造で効率よく暖かさを確保出来るのか。
マフラーは身体を直接暖めているというより、血液を暖めているんですね。
首には大きな血管が通っています。
頸動脈というやつです。
この血液の太い通り道を暖めることで全身を暖めているわけです。
身体にはこうした太い血管がいくつかあります。
首、脇の下、足の付け根などです。
特に刃物を使う武術で考えると、それらは全て急所になります。
小さい頃からやっていた柔道には締め技と言うのがあります。
私は当初、締め技は窒息させる技だと思っていたところ、むしろ血管を圧迫する技であると当時の先生から教えて頂きました。
それ以来、締め技の掛け方が変わりました。
先生曰く、左右の親指だけで簡単に相手を落とせると。
*「落とす」と言うのは脳に血液が行かなくなることで気を失わせることです。
同じ理由で袈裟斬りは頸動脈を斬ると考えると、その位置が気になります。
斬り方も少し変わってくるかも知れません。
そういえば昔テレビで見た力道山の空手チョップは水平チョップもありましたが、袈裟斬りに入れるチョップもあったなあ・・・。