好みの問題?

好みは変わるもの?
「変わる」のか?

先日、ワイン通の方と飲みながら話をしておりました。
ワインについて蘊蓄を語る彼の話を聞きながら、ふと思いました。

昔、嫌いだったピーマンが食べられるようになった。
いや、むしろ好きかも。これって好みが変わったのか?
江戸から明治になったころ、チーズを初めて食べた日本人は吐き出したそうです。NHKの「マッサン」でも、マッサン自慢のウィスキーは吐き出されてました。今はそれらは日本人も美味しいと言ってます。これは日本人の好みが変わったのか?

高いワインが運ばれてきました。
しかし、私は美味しいと感じない。
むしろ安いワインの方が・・・(^。^;)

味は受け入れる側の味覚で変わる。
口に入れるものが変わらないとしたら、受け入れる側の味覚の問題です。味覚がお子様?

彼は言い切りました。
「たくさん飲まないとこの味はわからない」と。
なるほど!

刀や刀装具の好みに当てはめて考えて納得です。
昔は虎や龍の鍔ばかり見てました。他の図柄には興味なし。
しばらくすると虎や龍は刀の強さと合わせると何か暴走族のような感じがして興味を失いました。すると他の図柄の鍔にも目が行きます。
むしろ大人しい静かな図柄に目が行くようになりました。
さらに最近はどちらも良いなあと思うようになってきてます。

よりたくさんの良いものを見ること。
さらに単純にそのものだけではなく、経験し、広く、深い感性を磨くと見えないものが見えてくるということでしょうか。