第6回 静稽会 稽古総見

毎年実施している静稽会稽古総見が終了しました。今年で6回目です。

稽古総見自体は派手さは無く、短いものですが、やり直し無しの一発勝負で緊張感溢れるものです。しかも映像記録として後世に残しますし、指導にも利用します。

静稽会を発足させた時に級位や段位取得の度に多額の費用が必要になるやり方には疑問を感じていました。
また級位や段位は一度取得すると基本的には永久です。
でもおかしくないでしょうか?
一度取得したあとに稽古もしていない方の技量が維持されるとも思いません。
自身の稽古不足等で既に技量がそこに達していないのに段位だけが残されるというのはやはりおかしいです。
そこで思い切って級位や段位を無くしました。

しかしながら別の方法で自らの技量を知り、技量の伸展を確認することは必要だとも感じておりました。
そんな中で考えたのが毎年行う稽古総見です。追加費用はかかりません。

稽古総見の映像が今の実力です。
体調不良、稽古不足、過度の緊張、理由は色々あると思います。
しかし、それが間違いなく今の実力です。
ごまかしようのない真の自分の実力がそこにあります。

昔の武人はまさに生き死にをかけて闘いました。

稽古総見と違いその時は突然やってくる場合もあったかも知れません。

もしかしたらその時は体調不良、稽古不足、そして今とは比べものにならないほどの物凄い緊張感の中で闘うわけです。
稽古総見ではそんなことに思いを馳せながら一年間の稽古を総て出し切ります。

この姿を直視して明日からの稽古に取り組みたいと思います。