NHKのスイッチインタビュー 達人達で
甲野善紀さんと片桐はいりさんが対談をしてました。
大変面白い対談番組でした。
片桐はいりさんは女優さんですが、最近はコンテンポラリーダンスに傾倒し舞台でもダンサーとして出演しているようです。
ダンスを始めてから身体操作に興味を持ち始めると武術に行き着いたそうです。
対談では力を抜くことの意味が語られていました。
甲野善紀さんは「特に腕は器用な部分なので我先にと動き始めてしまいます。」と説明します。
そこで腕に力を入れさせないための仕掛けをして身体に全身運動を「強制」させます。驚きの連続の片桐はいりさん。
正に静稽会の求めている身体の動きです。
稽古でも良くこんな話をします。
「刀の動きを阻害しているのは他でもない自身の力です。力を抜くこと。刀の動きを邪魔しないこと。まずは身体と刀を一体にすることです。」
甲野善紀さんは「ワザを掛けるときには一瞬、気を失ったような感じになる」と話しています。
元々、武術は人を殺す術ですから、嫌なことを別人格が負担する?そうしなければ心が壊れる?
そんな説明も興味深いところです。
五味康祐の「喪神」にも通じる話です。