サードプレイス

バク転を習うためだけの教室があるそうです。おじさんもたくさんいます。「くるくるおじさん」と呼ばれているらしいです(笑)
中には73歳の方も。

家に居場所がないという自営業のおじさんが習い始めたこと。
それがバク転。
何でバク転?
「出来たらカッコいいでしょ!」
「それにおじさんになってから褒められることもないので・・・ここでは出来るとみんなが拍手をしてくれるんですよ」

そんな居場所を「サードプレイス」と言うそうです。
「サードプレイス」とは家庭、職場とは隔離された第三の居場所のこと。
自分がそこに居て心地良いと感じ、周りの人が自分がそこに居て良いと認めてくれる場所。

他人に煩わされたくない、自分の都合を優先させたい、自由でありたいと思う反面、さみしい、みんなとつながっていたいと思う。矛盾してます。
自分のわがままばかりを通せば周りの人からは嫌われます。
メールやSNSで他人とつながっているという人がいますが、う〜んどうなんですかねえ。私はあまり信用してません。

年とともに少なくなる居場所ですが、静稽会も居場所として機能していると感じます。

毎週同じ人たちと顔を合わせます。
変わらぬ顔に安心します。
数年経つと顔ぶれがまるで変わってしまうような会ではありません。
新しい顔も少しずつ増えていますが、あくまでゆっくり。
楽しみながら居場所に溶け込んでいきます。

そう言えば夏目漱石はこんなこと言ってました。

「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。」
 
住みにくくするのも住みやすくするのも他ならぬ自分自身なんでしょうね。
おもしろきことのなき世をおもしろく 
住みなすものは心なりけり