先輩への気遣い

今、世間を騒がせている国会議員は車の中という密室とはいえ自身の秘書に「このハゲ~!違うだろ~!」と言ったそうです。

どんな状況だったかどうかは関係ないでしょう。
ましてや暴力は論外です。
たとえ部下と言えども、一回り以上も年上の人にこんな言葉を投げつける人間は国会議員である前に人としてアウトだと思います。

礼節のかけらもありません。

今やその国会議員は日本中を敵に回してしまいました。


それとは対照的なのが藤井四段です。
加藤九段は引退会見で「おやつの時間に私がチーズを食べ始めたが、藤井四段がそれを待ってチョコレートを食べ始めたことに、非常に好感を持った。先輩に対する気遣いができているなと感心した。」と藤井四段を大変褒めていました。

 

こんな小さなことで互いの気持ちが通じるのであれば喜ばしいことです。
その後、藤井四段は「ヒフミンアイを継承」して、ますます世間の評価は上がり、さらに人気も出ました。


奥ゆかしさや先輩への気遣いなど日本にはこうしたことをさりげなく出来る人を尊敬する文化があります。


静稽会には級位段位がありませんので、色々な場面の順番には年齢順が使われています。ある意味では「年功序列」とも言えます。

 

「年功序列」とは
年上=偉い と錯覚させる日本に於ける悪習の一つ。


と書いてあるものもありますが、「年功序列」もそんなに悪いことばかりではありません。