先日、会員の方からこんなことを教えてもらいました。
静稽会のホームページには「居合」と書いてありますが、「抜刀」と書いた方がわかりやすいのではないかと。
その理由を聞くと、若い方には「居合」という言葉には馴染みがないというのです。「抜刀」の方が馴染みがあるとのことでした。
若い人(?)に知られるアニメ「るろうに剣心」の中に出てくる主人公は緋村剣心ですが、緋村「抜刀」斎、人斬り「抜刀」斎とも言われています。
その辺が理由なのかもしれません。
最近のアニメやゲームの影響からか若い方の日本刀や武術に対する関心は高いので、もしかしたら「抜刀」の方がなじみがあるのでしょう。
そう言えば幕末には有名な「人斬り」と冠を付けて呼ばれた人がいます。
「人斬り新兵衛」こと薩摩の田中新兵衛、「人斬り彦斎(げんさい)」こと熊本の河上彦斎、「人斬り以蔵」こと土佐の岡田以蔵、「人斬り半次郎」こと薩摩の中村半次郎。
緋村抜刀斎はストーリーからすると長州のようですが、確かに名前の中の「抜刀」という文字が頭に残ります。
このアニメの中には新撰組の斎藤一(はじめ)が出て来ます。アニメに実在する人の名前が入っていたりすると、知らない人などは緋村抜刀斎やその流派なども実在すると勘違いするかも知れません。現に緋村抜刀斎が使うとされる飛天御剣流を教えている輩もいるようです(笑)
世の中には流派の冠を付けていても全く関係ない団体がありますのでご注意ください。
ちなみに静稽会は流派を持たない稽古団体です。
話がそれました。
さらに「居合」と「抜刀」は少し違うと思うのですが、「居合」が通じない人向けに「抜刀」という言い方も使わないといけない場面もあるかもと思った今日この頃です。