居合道昇段で金銭授受
八段審査で数百万円、接待も
内閣府が調査
ヤッパリなあ~です。
この記事では八段審査だけとのことですが、八段だけって誰が信じますか?
記事では「スポーツ界で不祥事が相次ぐ中、伝統の武道でも不公正な慣行がまかり通っていた実態が明らかになった。」と報じていますが、「伝統の武道でも」って、どれだけ「武道」に期待しているのでしょうか?
そもそも他のスポーツよりも「段位」なんていうものがある「武道」の方が
不正の余地があると考えるのが普通です。「武道」だけが不正がないというのは幻想です。
さらに勝負をハッキリ決することがむずかしい「居合道」では審査不正の余地は大きいと言えます。
しかし、そもそもこの不正システムは段位(権威・ブランド)を過剰にありがたがる人がいるから成り立つシステムです。
「古流」と称してる居合団体も全日本剣道連盟「居合道部門」を笑えません。
町井勲氏の オフィシャルブログ「居愛道」にこんなことが書いてありました。
長いですが、全文引用させていただきます。
「あなたも簡単に宗家になれる!!」(2015年6月15日)
江戸を起源とする「刀=裁断する刃物」と言う使い方。
僕も今の立場に到達するまでの間、「抜付の一刀こそ大事」と考え、物斬りばかりを重視していた時期がありました。
今の僕が当時の僕を見たら、思わず鼻で笑いたくなるものと思います。
世の中では刀女子やらなんやらと、にわかな刀ブーム、そして試斬ブーム?が起きています。
そして戦後の日本に見られるもう一つのブーム?が流派捏造・流派新興です。
僕は無雙直傳英信流の形居合を学び、試斬の基礎を某個人に学び、その後一人で形居合と試斬を融合させるべく、瞬時の抜付での裁断を研究し、体現できるまでに至りました。
本筋を名乗る無雙直傳英信流の団体とは、所作も異なり、団体が良しとする形からも離れていく自分の英信流を無雙直傳英信流町井派と名乗ることにしました。
更にその一年後、現代の無雙直傳英信流に決別し、修心流居合術兵法を創流しました。
僕はまるっきりの新興流派の創流者です。
でもね…
世の中には狡猾な輩がたくさんいるものです。
かくかくしかじか、こう言う経緯のもとで新たに流派を興しました。
と公言する人は立派だと思います。
しかし、新興流派よりも「○○時代から続く古流」と名乗り、経歴を偽る方が、門弟が集まりやすいため、そのような偽流派を新興する人がいます。
長い歴史の中で、名前だけは残っているが、系統が完全に途絶えた流派の文書を手に入れ、実は細々と世に隠れて続いていましたと、さも正統な伝承者のように振舞う者…
どことは名をあげませんが、怪しいところは多々あります。
某流は分裂を繰り返し、各所に宗家を名乗る人物が現れ、更にはそこから更に新興流派を立ち上げた人もいます。
法に守られ、道場破りも現れない現代の居合界ですから、軽々しい気持ちで新興流派を立ち上げる人がいるわけです。
これが当身有りの空手や徒手格闘でしたら、ちょっとした交流試合等で実力の差を示すことができますが、居合の場合は木刀を使ったところで、確実に大怪我、場合によっては命の危険に及びます。
互いに正々堂々と誓約書を交わしたところで、怪我をした者が被害届を出せば、相手は傷害罪に問われるのが現代の法律です。
そこに目を付け今の時代では成立することができない真剣勝負を口に、相手構わず無礼を働く自称宗家もいるほどです。
ということで、空手やフルコンの流派・道場なら難しくても、居合や抜刀の世界なら、どなたでも、明日からでも、たった今からでも、流派を名乗り、宗家を名乗ることができます。
さぁ!
あなたも宗家に!!(苦笑
ちなみに僕は自分で自分のことを一度も宗家と名乗ったことはありません。
宗家なんて言葉を自分で名乗るなんて、かっこ悪い愚行だと思っています。
特に新興流派で宗家を名乗り、自分のことを「初代宗家」と名乗るのは、おかしなことだと考えています。
だってそうでしょう?
代が続いていないのに、初代なんて名乗るのは。※一代限りで潰れるかもしれないのに
初代とは後代の人間が呼ぶものです。
引用以上
誠にその通りだと思います。
これも「流派」や「宗家」という権威やブランドをありがたがる人がいるから成り立ちます。滑稽です。