先日の稽古場は剣道の方々と一緒でした。
ものすごい音量でこちらの指導者の声は全く聞こえません。
全日本剣道連盟の剣道試合審判規則には
[有効打突]
第12条
有効打突は、充実した気勢、適正な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し、残心あるものとする。
とあります。
この「気勢」があの声ということでしょうが、大辞林には「気勢」は「意気込んだ気持ち。勢い。元気。 「 -をそがれる」 「 -があがる」」とあります。
本来的には声を出す必要は無いようですが、審判にわかりやすい「気勢」の出し方があの声の大きさなのでしょう。
(武術的に声を出すことの意味は承知しているつもりです)
時代劇などでは「あのお武家さんはやっとうがかなり使えるねえ」などと出てきます。この場合の「やっとう」は剣術もしくは刀そのものを意味していますが、元々は剣術の掛け声そのものでした。
昔は「やっ!とう!」と声を出していたのでしょう。剣術では今でもそういった掛け声を出している流派もあります。
剣道はどうかというと「キェーッ!」「ギャー!」「ドオリャー!」などいろいろです。
そう言えば高段位の方はそれほど大きな声を出していないように感じます。
声ではなく構えと言うか、オーラと言うか、全身から醸し出される雰囲気が「気勢」そのものになっています。
そう考えると無駄に大声を出して稽古している人はまだ初心者と言うことなのでしょうか。
それからいつも思うことですが、あの臭いはなんとかしてあげられないのでしょうか。
剣道場にこもってしまってひどい状態です。防具を装着している本人たちはもっと感じていると思います。私も剣道経験者なのでよくわかります。
これだけ技術革新が進んだ現代なら、防具の臭いも何とかなりそうなものだと思うのですが・・・。
科学技術に携わる皆さん是非、対策をお願いします。