「いい歳して刀振り回して・・・」
稽古に出かける時にはそんな声が聞こえてくるようです(笑)
大河ドラマ「いだてん」では明治期にマラソンを見た一般の人たちが、「何で走っているのか?」と訝しむシーンになるほどなあと思いました。
そう言えば私がヨーロッパのある古い国を旅行した時のことです。横断歩道を渡る時に信号が赤に変わりそうだったので走って渡ったところ、そばにいたその国の方から
「街中で走るのはやめた方がいい。街中で走るのは泥棒だけだ」
と言われたことがあります(笑)閑話休題。
話を戻します。スポーツと言う概念がない時代には、マラソンはさぞかし無駄なモノに思えたんでしょう。生活に必要なこと以外に身体を動かすことなど体力の消耗でしかなく、エネルギーの無駄というわけです。
現代日本は「太平の世」ですが、スポーツと言う概念が確立されています。そんな現代では武術はスポーツの範疇でしか生きられないものになってしまったのかもしれません。
最近、NHK「トクサツガガガ」という特撮オタクの生態ドラマを観ました。
大人になっても特撮モノを愛するオタクたちは「いい歳してまだ特撮なんか追いかけてるの?」と言う世間の常識から身を隠しながら生きているというドラマです。
ん?
このセリフどこかで聞いたことがある。
「いい歳して・・・」
トクサツオタクの気持ちが少し理解出来たような気がします。