静稽会は研究団体でもあるので色々な流派の稽古を行います。
これまでいろいろな流派を稽古してきました。
オーソドックスなものからマニアックなものまで。
今は伯耆流、そして田宮流の稽古をしています。
二つの流派の形は似ているものも多く、初伝の押抜などは名前も同じで動きも大変よく似ています。(名前の読み方は違うようですが)
ただ形稽古を始めると動きの違いがよくわかります。
さらには同じ流派の中でも会派?によっても動きが違いますので楽しみながら稽古してます。
他流派をそんなに簡単に稽古する事が出来るのか?と言う方もいらっしゃるかも知れません。
勿論簡単ではありません。しかし全く方法がない訳ではありません。
昔と違って今は便利なものがたくさんあります。DVD、動画、書籍などなどです。
稽古のための資料を集めるのも楽しいです。
インターネットで探したり、神保町の古本屋を巡ったり、知人に資料を譲ってもらったり、図書館に行って資料を探したり等々結構手段はあります。
これらは稽古の大変な助けになります。
ただ全くの初心者がこれをやっても難しいでしょう。
これまで稽古を続けてきた経験から居合の究極の形は決して多くないと感じています。
一つとは言いませんが、そんなにたくさんないというのが私の見解です。歩き出した道は違えど行き着くところは同じなのではないか?とも思います。
そう言う意味では数ある流派も辿れば根っこは限られてきます。
ただ映像を見たり、資料や本を読んだりしただけでは決してわかりません。理合を理解し何度も何度も動いてみて、身体が反応し、呼吸が合わさることが重要です。それがある程度可能なのはこれまでの地道な基本稽古の積み重ねがあってこそです。
先日、伯耆流を初めて稽古したAさんの滑らかな動きを見て驚きました。とても初めてとは思えない動きです。
やはり稽古で培った身体は本人が思っている以上に高感度に反応します。
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