捨身

静稽会の形に「捨身」という形があります。
置かれた状況は圧倒的不利の様に見えます。しかし、そこから一発逆転!
まさに

 

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

 

先日、柔道・全日本選抜体重別選手権大会で丸山城志郎選手はあの優勝候補の阿部一二三選手を決勝で破って優勝しました。しかも時間内では勝敗がつかず延長戦にもつれこむほど実力が拮抗していました。延長戦は二人ともクタクタの状態で戦います。激闘の末、丸山選手は相手を引きずり込む、蟻地獄の様な巴投げで勝ちます。丸山選手の得意技は内股なんですが、極限状態の中だからこそ巴投げが効くんです。

 

静稽会の「捨身」という形もまさに蟻地獄の様な形です。巧みに計算された究極の形ですが、この形には一つだけ大事なポイントがあります。

 

 

捨て身とは天より瀧の落つること