また今年も稽古総見の時期がやってきました。
今年は6月22日です。
これまで何度か書きましたが、そもそも静稽会の稽古総見は人に見せるためのものではありません。ですからいわゆる「演武会」ではありません。
もちろん技術的に向上したか?も大切です。しかし、残念ながら年齢的なこともあり、必ずしも昨年よりも今年が良いというばかりではありません。この一年間、課題としていた動きがどれだけ出来るようになったか?またどれだけ出来なくなったか?
それは人と比べるものではありません。
年々体力も落ちてきます。故障もあります。その中で自分はどれだけ自分の課題に向き合えたか?どれだけ体力の衰えに向き合えたか?故障と向き合えたか?そして今後、どう向き合っていくか?それを今後、何でどう補うのか?
ケガや病気、仕事、環境の変化など一年の間には色々なことがあります。それらを経てもなお自分はどう稽古してきたか、どう過ごしてきたかを確認する場です。そしてそれを踏まえてこれから一年どう稽古するのかを確認する場です。
さらに稽古総見は心の鍛錬を確認する稽古でもあります。
心は普段の仕事や生活の中でも鍛えることは可能です。心の鍛錬具合を稽古総見で確認してください。
「演武会」という考えを捨ててぜひ稽古総見に臨んでいただければ幸いです。
稽古は一生続けていくものと思っています。
静稽会はどこまでもその稽古を静かに楽しむことを目的にした団体です。