「不如意」は「手元不如意につき・・」などと使います。
「手元」は「手近」「今」と言う意味もあり、この「手元」という言葉に武士の意地を感じます。
漢字のとおり読むと「意の如くならず」
要は「今はたまたまお金が自由にならない」ので「金を貸してほしい」ということです。
面白い言葉ですよね。
果たして、全てを「意の如く」に出来る人など、この世にいるのでしょうか?
多かれ少なかれ、私たちは、思い通りにならない現実の中で、もがきながら日々を送っています。
そう言えば孫悟空には「如意棒」という武器があります。正式には如意金箍棒(にょいきんこぼう)と言うそうです。
この棒は孫悟空が使うと伸縮自在で、普段は耳の中に入れて携帯しています。
見てきたようなことを書きましたが、これは昔、三蔵法師を夏目雅子が、孫悟空を堺正章がやっていたテレビの西遊記を観ていたからです(笑)
そんな武器があったらいいでしょうねー。
どんな相手にでも勝てる?
いや、どんな武器でも使いこなせなければ単なるお荷物です。
だって如意棒の重さは8トンもあるそうですよ。そもそも持てないでしょ!
やっぱり私たちはどこまでも「不如意棒」で稽古するしかないようです。