愛洲陰之流目録 第一「猿飛」にはこうあります。
「伝えるところの大事を以って切り納むべし」
陰流の流祖 愛洲移香斎(実在の目録自体は4代目が発したもの)が伝えたかった想いがそこにあります。その前にはこう書かれています。
「太刀をつかいて懸かる心、少しも動顚すべからず」
敵の構えや動きに惑わされるな!と言うことと理解しました。
相撲で言うところの「自分の相撲を取る」ということに通じることなのではないかと思います。
常に変化する状況下で敵の動きの本質を見極め、動転せずにしっかり自信を持って切り納めよ。
どの流派にも通じる「以伝大事可切納」かと思います。