平手造酒

欅坂46を脱退した平手友梨奈さんの実家?だなんていう話ではありません(笑)

 

「平手造酒」は「ひらてみき」と読みます。ずっと面白い名前だなあと思ってました。私の中の平手造酒のイメージは勝新映画「座頭市物語」で天知茂が演じた平手造酒です。虚無的な剣客役はまさにはまり役でした。

 

平手造酒は北辰一刀流千葉道場の俊英だったが破門。持病の結核と酒に溺れてヤクザの用心棒に落ちぶれて「大利根河原の決闘」と呼ばれた出入りで壮絶な最期を遂げたことになっています。いいですねえ〜こういう設定。いろいろな物語が浮かびます。

 

どこまでが真実かはわかりませんが、この話は「天保水滸伝」という講談になります。その時の名前が「平手造酒」。その「平手造酒」の墓は千葉県香取郡東庄町の延命寺にあります。どうも本名は平田三亀、もしくは深喜といったようです。そうですよね〜。平手造酒はあまりにも出来すぎた名前です。

 

平手は「神饌」(神前に供える酒食)を乗せる柏の葉で作った皿のこと。造酒は宮廷における新酒醸造で名前の全てが神と酒に関連しています。
聖と俗、清と濁、正気と狂気の混沌を語る名前なのかも知れません。

 

またこの平手造酒は関口流柔術の門人だったという記録があるそうです。