「お女中、いかがなされた」
「持病の癪が・・・」
昔の時代劇ではこんなシーンがよく出て来ました。
「癪」ってなに?
「癇癪持ち」とか「癪に障る」なんていいますよね。
江戸時代には胸や腹あたりに起こる激痛のことを総称して「癪」と言ったそうです。
では現代で言えばどんな病気が考えられるでしょうか?
腹の痛みでまず頭に浮かぶのは「胆石・結石」ですねえ。私もやりました。確かにこれは痛いです(笑)
その他には盲腸、胃痙攣、生理痛なども考えられます。
しかし、時代劇では「お女中」は胸を押さえて苦しんでいるシーンが多くありませんか?
胸が苦しくなる病とはなんでしょう。
浮かぶのは狭心症、心不全、不整脈、肺炎、気管支炎などですが、「お女中」の年齢や時代劇の設定を考えると、どれもちょっと違うような気がします。
一番しっくり来そうなのは「過呼吸」とか「逆流性食道炎」あたりでしょうか。
う〜ん、違うかな?
そう言えば「疝気(せんき)の虫」という面白い落語があります。
「疝気」とは主に男性の腹部に痛みがくる病の総称です。この疝気の虫は普段は腹の中にいますが、蕎麦が大好きで唐辛子が大嫌いなんです。「それで蕎麦には唐辛子なのかあ」と妙に設定に納得します。
疝気の虫は身体に唐辛子が入ってくると・・・まあ後は落語を聴いて下さい(笑)