「終の住処」などと言いますが、どこに住むかを自身で選べる現代では「終の住処」に何を求めるかはその人の人生が垣間見られてなかなか面白いです。
私は転勤族だったので、いろんなところに住みました。住んでみないとわからないことは山ほどあります。
海の近くが良い!なんて言ってる方もいますが、現実はなかなか厳しいです。
洗濯物は大変なことになりますし、自転車も自動車もサビだらけ。台風なんか来た日にはもう・・・
東京タワー、富士山が見えるところに住みたい!
夜景が綺麗な高層マンションに住みたい!
最近の災害で高層マンションの意外な落とし穴に気がついた人も多いはずです。
さらには毎朝のエレベーター渋滞。
一年もすれば外の景色なんて飽きて見なくなると言う人もいます。
目の前が公園だったら子供を遊ばせるのに最適!
本当にそうでしょうか?
深夜の公園には輩がたむろして大騒ぎ、また昼間でもよく分からない奴がウロウロしてたりします。でも来るなとは言えませんよね。
これはコンビニ前も同じかも知れません。
年取ったら田舎に住みたい!
それは多分田舎を知らない人です。田舎もいろいろです。田舎に癒しを求めてる方は特に要注意です。田舎も結構疲れます。
またいずれは故郷に帰りたいという人もいるかも知れません。室生犀星はこんな詩を書いてます。
ふるさとは 遠きにありて 思ふもの
そして悲しく うたふもの
よしや うらぶれて 異土(いど)の乞食(かたい)と なるとても
帰るところに あるまじや
いろいろなところに住んた結果、私は「終の住処」の条件を三つに絞りました。
第一に近くに歩いて行ける大きな図書館があること
第二に空港まで比較的近いこと
第三に近所に歴史のある神社やお寺があること
でも一番は稽古が続けられる処ですかね。
今はコロナの影響で稽古が出来ませんので、いつでも通常稽古出来るよう基礎体力だけは落とさないように「ベランダ鍛錬」しております(笑)