最近は少し下火になってきているのかも知れませんが「キラキラネーム」などと言われる子供の名前はどう読んで良いのか全くわからない場合があります。
ただ昔の人にも変わった名前はたくさんあります。
「亜歴山」→アレキサンドル
「武良温」→ブラウン
「凸」→たかし
そういえば会社の先輩で「偏理」→「ヘンリ」という名前の方がおりました。この先輩がまた非常に「偏屈」で「理屈」っぽかったので、女性たちから「屁理屈」ヘンリーと呼ばれていました(笑)
話を戻しましょう。
昔は親がもう子供はこれまでと思って「とめ」や「たりた」などとつけたりしている例もあります。
園部秀雄という方をご存知でしょうか?
この園部秀雄は仙台藩馬廻役の日下家に六女として生まれました。
ん?女の子?
これには紆余曲折があります。
実は生まれた時には「たりた」という名前でした。六女ですからまさに子供は「たりた」という意味で親がつけたそうです。
この「たりた」は、父親の反対を押し切って「撃剣会」佐竹鑑柳斎に薙刀を習い、やがて心影流薙刀術の免許皆伝を許されるまでになります。
免許皆伝の際、師匠の鑑柳斎は「男をしのぎ男にもすぐれたものになるように」と「たりた」に「秀雄」(ひでお)という名前を授けて改めさせたそうです。すごい師匠ですよね。
この秀雄は数々の名試合をし、体格で勝る武術家や軍人もことごとく破ります。その後、園部家に嫁ぎ、明治29年直心影流薙刀術第十五代宗家を継承します。
昭和11年、世田谷に「修徳館」を開いて、薙刀の普及に貢献し、昭和37年紫綬褒章を受賞します。
93歳の長寿だったそうです。
私も同じ「秀雄」なんですけどねえ〜(笑)