最近、自転車で走るのが面白くなって、古くなった自転車を買い換えようかといろいろと勉強中です。
そんな中、自転車の「ジオメトリ表」に目がいきました。要はフレームのサイズ表なんですが、「駆体」の長さや角度によってその自転車が何を目指しているのかがうっすらと見えてきます。
そんな訳で気になった自転車のジオメトリ表を一覧にまとめて、そこにサイズ以外の自分で感じたことを書き込んでいるうちに思い出しました。
そう言えば以前にもこれと似たようなことをしてたなあ。
当時、刀を買うために大量の本を買ったり、図書館から借りて来て勉強してました。東京中の刀屋さんで刀を見せてもらいながら、刀のことをいろいろ教えてもらいました。気になった刀のサイズ表に馴染み感や重心の位置、フォームの美しさとか自分なりの感想を加えて比較表を作ってました。
今思うとその時に一体、何がわかっていたのか?
とも思うのです。それが自転車を「勉強」するうちにも蘇って来ました。
随分と前に手に入れた今の刀はその時の習熟度や年齢、体力に合ったもので、今のものではありません。また剣術や居合術、斬術に対する考え方や身体の使い方も当時とは随分と変わって来てます。
その時の「基準」で手に入れた刀が今の自分に合っているのかと言われると少し疑問です。
自転車も高いスペックのものを初心者の私が手に入れたとしても、同じことが言えると思います。
スペックやサイズなどはその時々の自分の力に合ったものを使うのが一番です。
逆にその時の自分に合わないスペックやサイズのものを使うことは大事な「基本」を壊してしまうことにもなりかねません。
「弘法筆を選ばす」などと言いますが、それは私のような凡人には当てはまりません。
どちらも自分の命を預けるものですから、共に成長(変化)していくことが求められると感じています。
それに刀の時もそうでしたが、「勉強」している時が一番楽しくて夢中になれるような気がします。そして深くなれるということも思い出しました。