7月27日に放映されたフジテレビ月9ドラマ「SUIT2」第3話の1シーンを静稽会が居合指導しています。
クレジットタイトルにも「居合指導 静稽会」と掲載されました。
数週間前に指導依頼を受けて撮影現場に参加してきました。
助監督からシーンの説明を受けて、まず小手伸也さんの居合形を提案させて頂きました。
私としては静稽会の「瞬光」と「雲耀」をお勧めしましたが、「瞬光」は動きが難しいかなと感じていたところ、それを感じ取って頂いたのか、最終的に監督が「雲耀」を選定されました。
また太田緑ロランスさんの方は基本形である「十文字斬」初刀の動きがある程度出来ていましたので、多少の修正指導をさせてもらいました。
どちらの役者さんもマンツーマンで指導をさせていただきましたが、大変熱心に取り組んでくださいました。十分な練習時間のない中で、初めてやる居合形の動きとセリフのタイミングを合わせるのは大変だったと思います。
ただやっぱり役者さんは動きの要諦を掴むのが上手く、修正力もあって流石だなぁと感心しました。
実はこのシーンでは主役の織田裕二さんは映ってはいませんが、撮影現場ではこのシーンをずっと見ていました。考えてみれば織田裕二さんは映画「椿三十郎」(2007年森田芳光監督作品)に主役出演されており、居合には強い関心がおありなのかなと感じた次第です。
放映シーンは半日近くにおよぶ撮影時間に比べて、かなり短くやや残念な気持ちもありますが、放映時間の制限がある中ではシーン自体がカットされる場合もあるわけですから、放映に至ったことは喜ばしいことです。
こうしたことへのご批判は承知の上で、今後も依頼が有れば静稽会は居合の広報活動として積極的に協力したいと思っております。
ちなみに「SUIT1」でも居合、試斬シーンがありましたが、そちらは当方指導ではありません。