「キックの鬼」と言われた沢村忠氏が亡くなりました。
私が小学生の頃、生徒の提出した「ペンネーム」で全生徒の成績を教室に張り出す先生がいました。私は大好きだった沢村忠の本名「白羽秀樹」にした記憶があります。
小学生の私にとって沢村忠はとにかくカッコよかった。夢中になってテレビを観てました。父に握手会に連れて行ってもらったこともありました。
沢村忠と言えば「真空跳び膝蹴り」です。でも今考えてみればなんで「真空」だったのでしょうか?
私は無重力のように飛んで膝蹴りをするので「真空」かと勝手に思ってました。でも考えてみれば真空と無重力は全く関係ありません。もしかしたら真空状態で起きると言われる「かまいたち」のような斬れ味のイメージなのかもしれません。そう言えば「真空〇〇斬り」なんていうのもあったような気がします。
またある人によれば「真の空の境地」を示したものだとも言います。
う〜ん、どうなんでしょうか?
居合や剣術の技の名前にもいろいろ興味深いものがあります。
陰中陽(いんちゅうよう)
陽中陰(ようちゅういん)
向覃中刀(むこうたんちゅうとう)
斬釘載鉄(ざんていせってつ)
燕飛(えんぴ)
浮雲(うきぐも)
鴫の羽返し(しぎのはかえし)
虎振(とらぶり)
龍尾剣(りゅうびけん)
八相発破(はっそうはっぱ)
揚遮(ようしゃ)
冠込之事(かむりこみのこと)
圓(まるい)
嵐勢(らんせい)
などなど
それぞれ意味があるはずで、名前からいろいろ想像してみるのも面白いかも知れません。
ちなみに私の好きな名前は玉響(たまゆら)ですかね。玉がゆらぎ触れ合うことの様からしばし、かすかの意味があります。
謹んで沢村忠氏のご冥福をお祈りいたします。