9月20日は敬老の日です。
私は敬う方になるのか?
それとも敬われる方になるのか?
人生100年と言われて久しいです。とうとう100歳以上のご長寿さんが過去最多の8万6000人を超えたそうです。
大変めでたいことです。
これだけご長寿さんが増えたということは私はまだまだ敬われる方には入らないようです。
そう言えば昔、丹波哲郎という方がいました。
「キーハンター」や「Gメン'75」で先日亡くなった千葉真一と共演していた俳優です。随分前に亡くなりました。
その丹波哲郎の有名な言葉があります。
「あの世とこの世は地続きだ!」
そんなもんなのでしょうか?
なにぶんあの世に行ったことがないので
よく分かりません。
ある健康セミナーで講師の医師が参加者にこんなことを聞きました。
「皆さんは何歳まで生きたいですかー?」
年齢層の高かったセミナーだったせいか、ある参加者から
「私はもういつ死んでもいいと思ってるんですよ」
という答えが返ってきました。
「そう思っている人は?」
結構な人たちが手を挙げました。
するとその医師は
「じゃあ今日死ぬとなったらどうですかー?」
と聞くと
「それは困る」
確かにいつ死んでもいい人は健康セミナーなんかに参加しません。
みんないつまで生きられるかは選べません。お迎えがいつなんどきやってくるかは誰にもわかりません。それなのに漠然と自分だけはまだまだと思っているというのはなんとも滑稽な話です。
昔のある武士は答えを「葉隠」に探しました。
「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」
言い切りましたね〜時代もあるかもしれません。
武士の時代と比べれば、今はそれほど死が身近なものとは言えない時代かも知れません。しかしこのコロナ禍でイヤでも身近に意識せざるを得なくなりました。
自分は一体何歳まで生きたら満足するのか?
マハトマ・ガンジーは
「明日死ぬかのように生きよ」
ジョンレノンはこうです。
Imagine there's no Heaven
一休さんはこう言いました。
門松は冥土の旅の一里塚
めでたくもあり めでたくもなし
もしかしたらある意味「あの世とこの世は地続きだ!」はいいとこ突いているのかもしれません。