小学生から高校生まで私は町道場で柔道を習っていました。最初に教えてくれたのは青木師範でした。
その道場では青木師範の上にはご高齢で紅白帯の茂木師範、下にはもっぱら試合の実戦的な指導する高橋師範がいました。
先日、地元に帰って奥山念流のことを調べていたところ、奥山念流についての資料を編纂しているM氏から貴重な話を聞くことが出来ました。
その際に奥山念流の系譜の中に青木という姓の方がいることが気になっていた私は思い切ってM氏に聞いてみました。
すると私を指導してくださっていた青木師範は奥山念流柔術を伝承された一人だったというのです。
奇しくも私は奥山念流の「柔術」に接していたわけです。
実は私が青木師範から最初に教えられた投げ技は跳腰でした。一般的に跳腰は初めて柔道を習う小学生に教える技ではありません。私はこの跳腰は柔術色の濃い技だったのではないかと想像しています。跳腰は釣腰や払腰、内股に近い技ですが、奥山念流にもこの技に近いものがあったのではないか?
そんなことを夢想しています。
青木師範は既に亡くなっており、さらにその息子さんも既に亡くなってます。
現在、奥山念流の伝承者はいません。
そんな時に奥山念流剣術を語るときに必ず名前が出てくる橋爪国五郎という人の家が私の親戚筋にあたるという話が出てきました。
もしかしたら資料などがあるかもしれません。
これから楽しみです。