今年はコロナ禍の影響で稽古のできなかった日も多く、静稽会3大イベントの総会、稽古総見、合宿もできませんでした。
このところコロナが少し落ち着いてきたことから本日「大稽古会」を実施しました。なにか特別なことをした訳ではありません。普段の倍の時間をかけて一年間の総ざらいの稽古を実施しただけです。
他流の先生方にもご臨席いただき、貴重なお話も伺うことができました。懐かしい人に会うことも出来ました。
そしてコロナ禍で稽古がままならなかった一年を振り返って、改めてみんなでやる稽古はいいもんだと実感しているところです。
先日、毎回静稽録を読んでいるという方からメールをいただきました。
実は静稽会の稽古に参加したいが今は個人的な諸事情あってそれが出来ないと書いてありました。そして稽古に参加できるようになる日が来るまでは静稽録を読ませていただますとありました。
嬉しい限りです。
考えてみればコロナ禍だけでなく稽古したくてもできない人がいます。
病気やケガでできなくなる
仕事の事情でできなくなる
家族の事情でできなくなる
世の中の事情でできなくなる
理由はいろいろです。
稽古できるということ自体が実は極めて恵まれたことなのかもしれません。
これまであまり意識したことはありませんでしたが、コロナ禍の一年と相まって、いただいたメールが心に沁みました。ぜひいろんな事情がクリアされた時には静稽会の稽古に加わって欲しいと願っています。
今、コロナの新変異株が再び猛威を振るうのではと懸念されています。
実は私たちに与えられる「稽古が出来るチャンス」は意外と少ないのかもしれません。
今はただ稽古が出来る幸せを噛み締めております。