暗闇でしか見えぬものがある

今回はNHKの朝ドラ「カムカムエヴリバディ」を観ていない人には分からないかもしれません。

ごめんなさい!

 

今放映されている物語は3月で終わりますので、そろそろドラマも佳境に入ってきたかもしれません。

 

そんなドラマの中の棗黍之丞の決め台詞です。

 

「暗闇でしか見えぬものがある。暗闇でしか聞こえぬ歌がある」

 

先日、居合稽古中にこの決め台詞が頭をよぎった瞬間に悟りました!

 

いや嘘です。

悟った気がしました。

ん〜もしかしたら気の迷いかもしれません(笑)

 

坐禅ではカラスが鳴いても悟ることがあるそうで、悟るキッカケは人それぞれです。

 

「悟る」とは論理的に理解することとは違います。よく右脳と左脳がスパークするなんて言われたりします。このあたりは詳しくはわかりませんが、その日、全てが最高の状態で調和した瞬間がありました。その時に何かを「悟った」気がしました。

 

「あ〜これか〜!」

 

これを言葉で説明するのはなかなか難しいと思います。

 

「暗闇でしか見えぬものがある」

 

この台詞でイメージされるのは闇夜にぽっかり浮かぶ大きな月です。(だからドラマの主人公の苗字は「大月」?)

 

月は自ら輝くことは出来ません。

地球の裏側にいる太陽の光を受けてしか大きく輝くことが出来ません。

そして大事なのは闇夜の中でしか光り輝くことが出来ないということです。

 

私たちはどうしても見えるところ、動くところだけに意識が行きがちです。

そんな「暗闇でしか見えぬもの」がチラッと見えた瞬間でした。

 

そう言えば私の好きな「月」という絵の画家高島野十郎はこんなことを言っていたのを思い出しました。

 

「闇を描くために月を描いた。月は闇をのぞくために開けた穴です」