本日、稽古総見が無事に終了しました。
この2年間は稽古総見は出来ませんでした。
確か第9回が最後でした。
今年で静稽会は12年目ですが、稽古総見としては第10回となります。
しかしコロナ未だ衰えず完全収束というわけにはいかない状況のため、今年はゲストにもお声かけせず、うちうちだけで映像記録のみを撮る稽古総見としました。
またよんどころない理由で稽古総見に参加できなかった方はリハーサルに参加していただき映像の記録を残しました。
そして私は全ての映像記録を見て愕然としました。
やはり2年間の稽古総見ブランクの影響は大でした。
人は見られないとダメになる・・・刺さるような視線の中で形をやり遂げることがどれだけ大切かを再認識しました。
映像は正直です。
よく見ると大切な動きを誤魔化していることがよくわかります。素人が見ればわからないかも知れませんが、経験者が見れば一目瞭然です。
もしその映像を見ても分からないとすれば問題はさらに深刻です。
そんな中でいち早く映像を見たMさんはこんなことを話してくれました。
「あまりの自分の下手さに驚いた。これは大変なことだ。」
実に意外でした。持ち前の運動神経で新しい動きをいとも簡単にやってのけ、いつも超然としている様子の彼からそんな言葉を聞くとは思いませんでした。
私はこの言葉に安心するとともに、改めてMさんの感性に感心しました。
そして正直に嬉しかったです。
稽古総見の映像を見て、ここがダメ、あそこがダメと自分に具体的なダメ出しが出来るかどうかが、その後の稽古のモチベーションとなり伸びしろになります。
それがない人はもうそこで終わり。
どんな稽古をしてもそれ以上は上手くなりません。
是非自分の映像をもう一度良く見て下さい。
それが今の真の実力です。リハーサルとか本番とかは関係ありません。
さらに余裕があれば他の人の映像もよく見て下さい。
もう一度初心に帰って稽古し、来年の稽古総見に臨みたいと思います。
お疲れ様でした!