韓国の梨泰院でたくさんの若い人たちが亡くなりました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。
現場は大変悲惨だったと伝えられています。
テレビではそんな悲惨な現場で必死にCPR(心肺蘇生法)を施している多く人たちの映像が流れていました。
考えたくはないですが、日本でこの事故が起きていたら果たして現場でどれだけの人がCPRを施すことが出来たでしょうか?
CPRのやり方さえ知らない人は燃え尽きようとしている命を前にただただ立ち尽くすだけです。たとえCPRのやり方を知識だけで知っていたとしても、おそらく実効性のあるCPRは難しいのではないでしょうか。
それではなぜ韓国ではこれほど多くのCPR実施が可能だったのか?
一つは学校でCPR教育が実施されていたこと。そしてもう一つは兵役義務です。兵役中にCPRは必須科目です。
韓国梨泰院の例を見てもわかるように、いつも救急車が来てくれて、救急隊員の方が助けてくれるとは限りません。
なるべく多くの方がCPRができるようになれば身近な人だけでなく事故や事件に遭遇してしまった人を助けられる可能性が高くなります。
以前にも書きましたが、いざという時のために日々鍛錬し、常に備えることこそ本来の武術の姿であり、CPRは武術の必須科目だと思っています。