私の家のリビングの本棚には一番目立つところに舞踏家土方巽の本が置いてあります。
本のタイトルは
「美貌の青空」
難解で何度読んでもよくわかりません。もしかしたら「理解」するのではなく、「感じる」のではないか?と思い始めてからは気が楽になりました。
ある意味、武術稽古と似ているかもしれません。
実はこの本と同じタイトルがついた楽曲があります。
先日亡くなられた坂本龍一さんが作曲しています。この楽曲は映画「バベル」にも使われました。最近、日本のテレビなどでも活躍している菊地凛子さんという俳優の名前はこの映画で知りました。
楽曲「美貌の青空」の制作には坂本龍一さんと作詞家売野雅勇さんの二人がかなり長い時間をかけたと聞いたことがあります。
おそらく土方巽の「美貌の青空」に思い入れがあったのでしょう。
そういえばなんとなく詩や曲の雰囲気に土方巽を感じます。
「美貌の青空」は「言葉」を超えて五感に第六感まで総動員して「感じる」しかありません。
そう言えば映画「バベル」はもちろん旧約聖書「バベルの塔」の物語に通じていて、「言葉」が通じないことが一つのテーマになってます。
「美貌の青空」を感じながら
坂本龍一さんのご冥福をお祈りします。