目には青葉山ほととぎす初鰹
山口素堂
先日、鰹の刺身をいただきました。
初鰹です。
初鰹(上り鰹)は戻り鰹のような脂のノリはありません。しかし身の色は鮮やかな赤色で身も引き締まっていて臭みもありません。
初鰹が大好きだった江戸っ子の粋を感じながら美味しくいただきました。
最近、静稽会に新しい方々が増えました。
やはり新しい方々と一緒に稽古をするのは新鮮で嬉しいものです。
改めて自分が夢中で稽古していた頃の気持ちを思い出させてくれます。
新しい方は袴の着付けや所作など覚えることが山ほどあります。
もちろん大変なこともありますが、新しいことに触れるたびに変化していく自分を楽しむ気持ちを大切にして欲しいと願っています。
常々、言っていることですが、稽古は楽しくなければ続きません。理由はなんでも良いと思っています。例えば体を動かすことが気持ち良い、みんなと話すことが楽しい、稽古後のビールが楽しみ、形が決まった時の快感などいろいろあると思います。
そんな「楽しさ」に夢中になることが大切だと思っています。
心身がキツい時は稽古はお休みするのが一番です。無理して稽古しても百害あって一利なしです。稽古したいという気持ちが湧き出て来るまでゆっくり待ちます。
私も新しい方々と触れ合いながら、新しい自分を楽しみたいと思っています。
どうかよろしくお願いします!
意外ですが、鰹の寿命は約十年だそうです。
同じ鰹が上り鰹にも戻り鰹にもなります。