「数学って何の役に立つの?」
もしかしたらみなさんも一度は言ったことがあるのではないかと思います。
ない?私の偏見?
私は確かに言っていた記憶があります。
何でこんな面倒で不自由なことをやらなければならないのか?
残念ながら今でもまだ少し思っています。やっぱりコテコテの文系です。
少し前にNHKで「笑わない数学」という番組をやってました。
パンサー尾形が数学の大問題を大真面目に解説しながら番組を進行していきます。
特に「素数」や「無限」を扱った回は神回でした。
「素数」・・・だから何なの?
「無限」・・・無限は無限だろう!
そんなツッコミが聞こえてきそうです。
「無限」の回では
「自然数」(1・2・3・・・)と「偶数」(2・4・6・・・)の個数をずーっと数えたらどちらが大きいか?
「偶数」は「自然数」の半分なんだからやっぱり「自然数」じゃない?
と思う人もいる・・・でもそうはならない。
では「自然数」と「実数(存在するすべての数で小数・分数なども含む)」ではどうか?
・・・えっ!「無限」にも大小があるの???
私の中では忘れられない中学生時代「平行線問題」と呼んでいる出来事があります。
「平行線は交わることがあるのか?ないのか?」
どちらかといえば文系思考の友人が「交わらないから平行線というのだ」、理系思考の友人は「空間では平行線も交わることはある」
延々と続く友人のやり取りを見ていた記憶があります。
そんな私は数学の問題をただただ黙って解いていました。それは目の前の問題を解かなければ点数が取れないから。
不自由を感じながらも問題を解くことは出来ました。ただ楽しくはなかった・・・
今、稽古を始めたばかりの方々にはあらゆるものが不自由に感じられて、何のためにこんなことをするのか?と思っているかも知れません。
しかし稽古を続けていればその不自由を通り抜けた先には自由が待ってます。
そしてそれは楽しい!
最近、図書館で文系でも分かる数学の書を借りてきました。
遅ればせながら不自由と感じて楽しくなかった数学を今こそ自由に楽しみたいと思っています。
あっ!こんな問題を解いたことがあったなあ。
あ〜これはそういう意味だったのかあ!
初めて目の前が開けた気がしました。
何十年の時を経てやっと私も自由になれた・・・?