コロナ禍の影響で増えたリモートですが、便利な面もある反面、不都合な面も認識されたようです。
不都合な問題の一つは「感情の共有」が難しい点です。
そう言えばリモート会議だけではなく、リモート飲み会なんていうのもありましたね。あれはどうなんでしょう。
今でもリモート飲み会やっている人はいるんでしょうか?
東北大学医学加齢研究所の榊助教は実験で会話の時に活発に働く脳の「前頭前野部」の血流量変化を調べたそうです。
一緒に会話して盛り上がり、同じように感情が変化すると血流量も似たように変化するそうで、このことを「脳活動の同期現象」と言うそうです。
つまり「脳活動の同期現象」が起きるということは「感情が共有」出来ている状態というわけです。
リモートでこの実験すると「脳活動の同期現象」は対面した時と比べて明らかに低下したそうです。
対面で何も会話していない時と同じレベルで、ほとんど「脳活動の同期現象」は起きていない状態なんだそうです。
リモートでは「感情の共有」は難しく情報だけが交換される無機質な会話になっている可能性が高いというわけです。
コロナ禍でコミュニケーションを取ろうとリモートに頼った訳ですが、情報交換には一定の成果はあったものの、「感情の共有」までは届かなかったようです。
またある実験では10時間孤立状態にいた人の脳は無性に交流を求める反応をするそうです。この反応の強さは空腹時に食べ物を求める反応の2倍と言われています。
聖書には「人はパンのみにて生きるにあらず」とありますが、食べ物よりも「対面会話」が欲しいと思う時はありますよね。
私の場合は「対面稽古」ですかね(笑)
稽古はリモートではなく対面で実施したいものです。