7月から初心者向けの居合基礎講座が本格稼働しました。
5月に市川市主催居合講座をやって意外と居合のニーズがあることがわかりました。同時に6月の開設準備講座では静稽会でやっている稽古と全くの初心者の間には相当な乖離があることもわかりました。
もっともっと手前からやらないと・・・そう痛感しました。
7月からは静稽会でやっている稽古にこだわらず、もっと広い視野で稽古内容を再構築しました。居合に通じる「スロープ」を設置した感じです。
基礎講座はまず座ることから始まります。
これは私が座禅から学んだことを参考にしています。一般的な座禅とは違います。詳しくは遡って静稽録をお読み下さい。
そして関節の可動域を広げるストレッチ。こちらはヨガや高橋佳三氏の古武術ストレッチなどを参考にしました。さらに四股、膝行膝退など普段あまりやらない動きを取り入れながら無理のない範囲でトライしていきます。
高齢の方、特に男性は関節の可動域がかなり狭くなっている方もいます。これを少しずつほぐしながら可動域を広げていきます。
若い方でも跪座やしゃがむことが出来ない方も少なくありません。
居合を始める前に居合の動作を可能にする体作りが基本になります。
最近の子どもたちは自慢話で
「◯◯が出来るよ!」という子は少ないそうです。
「◯◯持ってるよ!」となるとか。
「出来る」は可能態としての「自己」ですが、「持っている」は他者提供による「自己満足」です。
大人も年を取るにしたがって「出来る」ことが少なくなって、「持ってる」ことをアピールするようになります。
だれでも出来なかったことが出来るようになるのは嬉しいことです。
基礎講座では可能態としての自己を引き出しながら居合につながる動きを楽しく会得していきます。