「君には才能がある!」
そう言われている人たちを横目で見ておりました。
若い頃、自分にはどんな才能があるのか?と悩んだ人は多いと思います。
「好きなこと」と「才能があること」、この二つが最初から一致している人は幸せです。しかし一致していない人の方が多いかもしれません。私もその一人です。と言うより才能があるのか?ないのか?それすらもわからないまま年を取りました。
考えてみれば私とは違って静稽会には才能を活かして仕事をしている人が多いかもしれません。
好きなことを続けられるのは幸せなことです。しかし生きていくためにはそれだけでは済まない人もいるわけで・・・
多くの人はそれほど好きではないけど人より上手く出来ることで食っていくというコースをたどります。
昔、こんなことを言った人がいました。
「好きなことは仕事にしたくない」
なるほど、そういう考えもあるのかと思いました。
①好きで上手く出来ること
②好きだけど上手く出来ないこと
③好きではないけど上手く出来ること
④好きでもないし、上手くも出来ないこと
だいたい①が難しい場合には③を推奨されます。
「好きこそものの上手なれ」の言葉もありますが、「下手の横好き」とも言います。
普通は②は仕事にしない方が良いと言われます。それは仕事ではなく趣味にする方が良いと・・・現実的な選択です。
そして③は続けていればいつか①になる可能性もあります。
まあ趣味にしても落語の「寝床」のようなことになると周りが迷惑しますが(笑)
そして意外に④という方も多いかもしれません。
難しい問題です。
また才能というものはなかなか自分では気が付かないものだそうです。
「続けられることが才能だ」
という人もいます。
さらに「才能が枯れると形式が始まる」
という言葉もあります。
いつも的確な言葉で表現される翡縁会のでんこさんがブログで稽古総見のことを書いてくださいました。
二つの言葉と共に丁寧に考えてみたいと思います。
<翡縁会HPブログ>
https://hien-kai.blog.jp/archives/23349797.html?utm_source=blogreaderoa