もっと稽古を楽しくするために

稽古をもっと楽しくするためのヒントをいただこうと翡縁会様の稽古にお邪魔させていただきました。

多々良先生のご厚意に感謝いたします。

 

稽古はまず胡座の状態から目を顔の中に落とし、首の付け根あたりを緩めて顎を軽く前に出しながら頭を腹に落とす心持ちで後ろに倒れるという稽古から始まりました。その時に上半身と下半身は繋がったままを保ちます。

これは後ろ受身?

でも私の知っている後ろ受身とは違います。

 

なんだか遠い昔に舞踏のワークショップでやった身体操作を思い出しました。

舞踏のワークショップではまず「頭を腰の上に乗せて歩け」と言われました。

「頭を腰の上に乗せる?」

どうしていいかわからずオロオロした記憶があります。

その時のワクワク、ドキドキを思い出しました。

 

そんな出来そうで出来ない稽古が次々と進んで行きます。この稽古は一体何処に行くのだろう・・・と思い始めた頃、突然、伏線の回収が始まりました。

 

ああこれがこれとつながるのかあ

これはこのためだったかあ

 

推理ドラマの伏線回収のような後半稽古にグイグイ引き込まれます。

最後は落語のような見事なオチでアッという間に終了しました。

 

簡単な動きのようでもなかなか出来ない動き

根から先へ、先から根へ

一つの動きで一つでない動き

受身、螺旋、転換、廻剣、浮身

 

全てが一気通貫でつながりました。

 

なんて面白い稽古をしているんだろう!

 

稽古の楽しさを存分に感じることが出来ました。

 

多々良先生、ありがとうございました。

また当日稽古に参加されていた翡縁会のみなさま、ありがとうございました。

さらに稽古後の食事会までご一緒させていただきました。

全てに感謝します。

 

これまでとは違う方向からの光が見えたような気がしました。

ただ技量も経験も体力も年齢も違います。

仮に頭では理解できたとしても果たして出来るか?という問題もあります。

丸ごとそのままというわけにはいきませんが、これから一つ一つを咀嚼、消化、吸収して稽古を再構築していこうと思います。

 

もちろん稽古をもっと楽しくするために。