大刀剣市2024

今年も大刀剣市の季節がやって来ました。

ほぼ毎年お邪魔しております。今年は三日間ではなく二日間でしたが、出店しているお店はほぼ例年と同じでした。

 

初日は私一人でぐるっと回りました。午前中は稽古がありましたので午後半日のみです。

 

例年のことですが川崎晶平刀匠にご挨拶したり、お世話になっている刀屋さんにご挨拶したり、私の差し料の柄糸巻きをお願いしたり、合間に刀、刀装具などを見て回ってあっという間に終了でした。

 

二日目は翡縁会のSさん、静稽会のMさんと終日見て回りました。

 

翡縁会のSさんはだいぶ勉強されているらしく知識も豊富で刀の鑑賞の仕方も実に堂々としています。Mさんは日本刀の勉強を始めたばかりですが、非常に熱心です。

そんな若いお二人の姿を見ていて嬉しくなりました。

 

テレビ局も来て海外の方が日本刀を購入する姿などを映していました。

そんな中にポール・マーティン氏のお姿を発見しました。

NHK番組「趣味どきっ!」の「刀剣lovers探求」の講師を務めたイギリス人日本刀研究家です。日本刀伝道師などとも言われています。

 

「趣味どきっ!」観てました!

番組以前からその見識の深さ、日本刀への想いの強さなど個人的に大変尊敬しておりました。

もちろんマーティン氏は武道にも精通しています。

私の日本刀バイブルの一つ 中原信夫著「詳説 刀の鑑賞 基本と実践」を英訳した人でもあります。

 

思いがけずお会い出来てとても嬉しかった!

そしてその日のうちにメールまでくださる親切さと礼儀正しさに再び感動してしまいました。

 

最近の大刀剣市は海外の方が多く、出展しているお店の方も外国人の方が対応しているケースが多かったですね。ある刀屋さんは「買われていくのは海外の方々ばかりです」とさみしそうでした。円安も影響しているようです。

将来、大刀剣市では英語が「公用語」になる日が来るかもしれません。

 

そう考えるともう日本刀は日本から離れて海外の方々が支えてくれているのかもと思ったりします。

・・ちょっと複雑な気持ちです。

 

いやいや翡縁会のSさんや静稽会のMさんのように日本刀に興味を持ってくれる若い人が日本にももっといるはず・・・そう期待したいと思います。