海外から日本に来た旅行者の中には蕎麦やラーメンを食べ時に出る「啜る(すする)」音が不快だと言う方がいます。
そもそも海外の方たちは「啜る」という動作が出来ないらしいですね。
実は妻も昔からこの「啜る」が出来ません。
そもそも「啜る」は空気とともに吸い込んだ液体や食べ物を口の中にとどめつつ、空気だけを気管に送り込むという難しい芸当です。
なにしろ漢字自体が「口」に「又」が四つもついてる訳ですから難しいはずです(笑)
高齢者は誤嚥につながるのであまりお勧め出来ないかもしれません。息を吸う状態の口の中に食べ物を放り込む訳ですから確かに誤嚥し易いですよね。
でもこの「啜る」は熱いものを飲む時や液体を適度に織り交ぜながら個体物を口に入れる時には大変便利なんですけどね〜
しかも美味しく感じる!
妻が熱いお茶を飲む時や蕎麦を食べる時はちょっと同情します。
しかしこの「啜る」動作は音が出ます・・・海外では完全にマナー違反です。
先日、エミー賞を取った「将軍-shogun-」を観ましたが、豪快に音を出して「啜る」食事シーンが度々出てきます。
「いや〜あんなに大きな音は出さないけどね〜」
と私は感じましたが、おそらくあれは海外の方たちの耳に聞こえる正直な感覚表現なんだと思います。
私たち日本人には気にならない「啜る」音も海外の方たちが聞くとあんな風に聞こえるのかもと思いました。
真田広之さんは敢えてそのままにしたのかもしれませんね。
そんなところにも彼の思いの深さを感じます。
嚥下能力が衰えてくると「啜る」が困難になると知ってから蕎麦は思いっきり音を立てて啜っている私です。
海外から日本に来ている旅行者の方々には申し訳ありませんが・・・