先日、人との会話が苦手だというある芸能人がこんなことを話していました。
「まず事前対策として相手のことを調べて会話のネタを探しますね。
話す順序も決めておきます。ネタが尽きた時の話題もちゃんと用意します」
一方的に話す講演などと違って会話は相手がいますので、自分の考えた通りに話が進まないことはよくあります。
そんな訳でその方も話が想定と違う方向に進んだ場合には頭がパニックになって「ハイ!終了」となることが多いそうです。
♪身構えながら話すなんて〜
ああ臆病なんだよ〜ね♪
「襟裳岬」
作曲:吉田拓郎
作詞:岡本おさみ
確かに「身構え」ながらの会話は大変そうだし楽しくなさそうです。
臆病になるのは「構え」を作るからなのか?
「構え」を作るから臆病になるのか?
いっそ「無構え」でその時、その時に応じる方が上手くいくのか?
「それが出来れば苦労しませんよ!」という声が聞こえてきそうです。
しかし考えてみれば話すことが主な仕事だった私は会話などで「構え」を取ることはほとんどありません。理由は「構え」をとると不自由になるからです。
もちろんそこに至るには相当な時間がかかっていますが・・・
これが稽古でも出来ればねえ〜
稽古中にリラックスすることや「構え」たりしないことがどれだけ難しいか。
稽古に置き換えてみると会話が苦手だというその芸能人の気持ちがよ〜くわかります。
♪身構えながら話すなんて〜
ああ臆病なんだよ〜ね♪
ちなみに私は森進一さんよりも吉田拓郎さんが歌う「襟裳岬」の方が好きです。