エニアグラム

イスラム教のスーフィー派という一派にエニアグラムという秘術があるそうです。


これは指導者を育成するための秘術らしく、現代でいうところのコーチング?プログラムと言ったところでしょうか。
具体的なその秘術の中身は2000年もの間秘密にされて来たのですが、1970年代にスタンフォード大学が研究し始めたそうです。

 

そもそもエニアは「9」、グラムは「図」という意味なんですが、
エニアグラムでは神は自分の素晴らしさを9等分して人間に分け与えたので、その9つが集まれば神のような人間が出来上がると考えます。

どの時代、どの文化の中でも生まれてくる人間はみんな9等分された力を一つずつ持っていて、9つの個性を形作っていると。


何で9つなのか?とかはわかりません^_^;

なんかこういう分類は血液型診断のようであまり好きではありませんが、その違いは長所とか短所というのとは違って、ライオンやシマウマやミミズの食べるものが違うという風に考えるとわかりやすいそうです。

 

さあ秘術の話はここからです。
ではその秘術(指導者育成プログラム)ではなにをやるのか?
あるタイプの人には逆さまに立ててある枯れ木に芽がでるまで水をやると言った修行をやらせるそうです。
またあるタイプの人には何もしないで人のいるところをブラブラ歩くというようにそれぞれのタイプに応じて目的があるとは思えない修行をさせるそうです。

 

これは自分をどうしようもなくある傾向に向けてしまう力が世の中には自分以外に8通りあることを分からせることが目的なんだそうです。自分が良いと思うことを人にしてもそれは通用しないかもしれないということを身体で会得するさせるところにその秘術の重要性があるようです。

 

武術でもある時期にはその結果よりもプロセスが重要視されるところがあります。
それは頭ではなく、体得するために必要な時間です。
自分自身の呪縛から解き放たれた時に初めて得られるものもあります。
「ストーリー」を自身で作ってしまい不自由になる必要は無いのだと教えられます。
これこそが形の理論だとか、居合の本質だとか自身で作ったストーリーに固執していると見失うものも多いのではないでしょうか。